「ミラーニューロン」とは

私は、小学四年生の冬に突然、高校受験や大学受験をを想像して、
半月ほど、とてつもない不安に捉えられて苦しんだことがあります。
当時、公立の小学校に通い、塾にも通っておらず、普通に公立中学に通う予定だったので
受験は公立高校受験の5年後でした。


この経験を長い間、不思議なこととして記憶していました。


あるとき、ミラーニューロンというものを知りました。


ミラーニューロンとは、他人の考えや行動を鏡に映したように
無意識に自分へ反映していくというものです。


人の緊張がうつるという話を聞いたことはありませんか?
私は、小学四年生にして、世間全体に蔓延している不安を受信して、恐怖していたのです。


高校の時は、とても厳しい学校に通っていました。
とても厳格な教師による授業は、緊張感があり、当てられて誤ったことを言うと罵倒されました。時には、体罰までありました。


私は、中学時代は、宿題をわすれてもヘラヘラしているタイプでした。
遅刻をして廊下に出されても、宿題を忘れてテキストでぶたれてもやはりヘラヘラしていました。
高校に入ってからは、当てられて間違ったことを言うことに対して異常に恐れるようになりました。


実は、
中学時代、自分がヘラヘラしていたわけでなく、周りがヘラヘラしており、
高校時代、自分が恐怖していたわけでもなく、周りが恐怖していたのを、
鏡のように自分自身に反映していただけなのかもしれないと、ようやく気が付きました。


本来、不安とは、不安を感じることで、自分自身で行動的に対策をとらせるためのものです。
したがって、他人の不安は、対策しようがなく、自分の足かせになり
自分の自由な行動を制限するだけになります


なので、不安に捉われた時、それが
①自分の不安なのか
②他人の不安なのか
を正しく切り分けることが必要です。


また、ミラーニューロンで受け止めてしまった不安や恐怖や緊張感は
自分の中で合わせ鏡のように、どんどん膨れ上がってしまいます。


これを「反芻思考」といいます。


反芻思考は、結果としてトラウマや鬱なども引き起こすので、注意が必要です。


仏教では、自分の中で次々と沸き起こる感情を「二念を継ぐ」といいます。
これを戒めて「二念を継ぐな」と言います。


<ここまでのまとめ>
①ミラーニューロンによって、他人の不安や恐怖を自分のもののように感じてしまうことがある
→「その不安は本当に自分のもの?」闇雲に不安がらない
 自分の不安なら、対策を講じればよいだけ!


②人の思考や感情は、「不安」「綺麗だな」など一念が湧いてしまうのは仕方がありませんが、それ以降に、未来の心配や、欲望を絡めた考えをしないことが重要
→「二念を継ぐな」


<どうしても反芻思考してしまう場合の対策>
「心配ない。何も起きない」など、自分に言い聞かせてもうまく行きません。
注射する時に「痛くないよ」と言われても、あまり効果がないのと同じです。
注射の際、お医者さんに「どんなケーキが好き?」「モンブラン」と答えている間に、注射が終わっていたという流れが正しい暗示です。


頭の中で不安に捕獲された思考を混乱させるような言葉がよいそうです。


(例)
「自分自身の統合」

「沈着冷静の瞬発力」


「基本的信頼感の充足」


など、「えっ?」と自分を捉える「負の感情」が混乱するような突拍子もないフレーズを心の中で唱えると反芻思考がスーッと引いていくそうです。


それぞれ、7回ずつ唱えてみると本に書いてありました。


私も試してみる予定です。なかなかよい情報だったので、備忘のため記事にしました。


※参考「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法」大嶋信頼 著


<知恵袋>

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