若いうちに「貯蓄する」か「自己投資する」か
若いうちに「貯蓄する」か「自己投資する」か
最近、「FIRE」(早期リタイア)という言葉をよく目にします。流行っているようですね。
一方で、「人生は楽しむためにある」(≒「自己投資」する)という考え方も目にします。
どちらの道を選択すれば良いのでしょうか?
早期リタイア「FIRE」に対するホリエモンの見解は?経済評論家と徹底討論【山崎元×堀江貴文】 - YouTube
動画の例では、資産運用として二種類挙げられていました。
①若いうちから、貯蓄(投資)を続ける
(例)500万の手取りのうち半分を貯蓄に回す
→早いうちから貯蓄することで、年利がついて、複利だけで1750万円増えています
(250✖️15 = 4500万) + 1750 = 6250 万円貯まる。
②若いうちは、自分に投資する
(例)500万の手取りのうち年100万を貯蓄に回す
→投資には回していないので1800万円しか貯まっていない。
山﨑元さんの考え方は、18年間250万で生活するということは、
美味しいものを食べたり、経験を積む(旅行へ行くなど)ことが制限されてしまうのでは?
自分の稼ぐ能力や楽しむことへの過少投資になるのではないか?
とおっしゃっていました。
一方で、①の複利(働かなくて得た金額)と②でコツコツと働いて貯めた金額がほぼ同じ
1800万円なので、早いうちからお金を貯めることの有意性も明らかです。
この二つの考え方、どちらが正しいのでしょうか?
ちなみに、②の仲間として、「夢を追うことが幸福である」(パウロコエーリョ)
という考え方もあります。
以前、死ぬ時後悔することは冒険しなかったことらしいということを記事にしました。
●時は金なり
若い時代という18年間を節約のため、経験することを放棄してしまったら
確かに、人生の終盤に後悔するような気もしてきます。
20代のうちしか楽しめないことというものが多くあります。
友達との強い絆がある時、その時間でしか楽しめないことがあります。
その時間やその時々の人間関係でしか経験できないことを優先する
ということに関しては、ほぼ確定事項としてよいのではないかと思います。
●明らかな浪費はしない
※「その時間やその時々の人間関係でしか経験できないことを」以外にあたる
明らかな浪費をしない
・他人の目基準の浪費
(高級ブランド品、インスタ映えのための浪費、自慢するための浪費)
・無駄な出費
手数料(代引き手数料、銀行窓口などの手数料、)
使っていないサブスクリプション
ものを買いすぎ(整理整頓に時間とお金をかける、食品を腐らせる)
高額のスクール費用(結局身に付かないなど)
は、自己投資にならないので、その分は貯蓄に回せばよい
という点も、確定としてもよいと思います。
立場による
①若いうちから、貯蓄(投資)を続ける
②若いうちは、自分に投資する
どちらが正しい生き方か(後々後悔が少ないか?)
先ほどの動画で紹介した「若いうちから18年間250万も貯蓄に回すのは、せっかくの人生が勿体無いではないか?」とのニュアンスだった山﨑元さん。
動画の冒頭にあった、山﨑さんの経歴を思い出しました。
東京大学卒業後、数々の大企業を渡り歩きました。
きっと80歳近くまでやりがいがあって、高待遇な仕事が続くであろう山﨑さん・・・
一方
仕事している時間そのものが、苦痛で時間の切り売りである人は少なくないのです。
そういう人は、とことん切り詰めて、その苦痛な時間を少しでも少なくするために
貯蓄したお金を投資に回して、時間をかけて増やした方が、やはり有益のように
思えます。
立場の違いを整理
人による
前回、人間には、魂の傾向(嗜好の違い)のようなものがあるらしい
という内容を記事にしました。
冒険を好む人は、若いうちから、どんどん挑戦や冒険をしたほうが充実します。
肉体的な制約で歳を取ったら難しい挑戦、友人と一緒でないとできないことがあります。
起業家も、若いうちに働いたお金を貯蓄している場合ではありません。
逆に投資してもらう側です。
知的好奇心が旺盛な人や、仕事に夢中な人、仕事の勉強が楽しい人は、
無理にレジャーに出かけても、ペラペラに見えて良い思い出にはならないかもしれません。
(気が急いて、レジャーの時間がもったいなく感じます)
一方で、ショーペンハウアーが言うように、享楽的なことに価値を置く人は、
若くて美しい時に、この世の春を満喫することが何より価値があるかもしれません。
俗物とは精神的な欲望を持たない人間である。
俗物のとっての現実の享楽は官能的な享楽だけである。
したがって牡蠣にシャンペンといったところが人生の花で、肉体的な快楽を手にすることだけが人生の目的なのだ。
【ムーギー・キム】「「最高の生き方」を世界一わかりやすく要約してみた」
では、
「自分の人生を振り返った時、価値の高い生き方、自分らしい生き方をしたと思った瞬間とは、自分が大切にしていることのために一生懸命生きたという要素がったのではないか?」
と述べられていました。
まとめ
若いうちに「貯蓄する」か「自己投資する」か?
結論は、「立場と人それぞれの趣向に沿って、時間やお金をバランスよく配分する」
ということになりそうです。
なんだか当たり前?
実は、私が言いたいことは、もう一つあって、
本の情報、インターネット上の情報を鵜呑みにして、突き進まず、
この情報は、誰に向けたものなのかをひとまず考えてみる
つまり、自分の価値観や、立場を振り返り、その情報が自分に向けられたものかを考える。
ということです。
というのも、自分は、定期的に、自分向けではない情報を
適用して、手戻りになってしまうことがあり、徒労に終わることがあったのです。
私は、若い頃、冒頭で少し紹介した、「パウロコエーリョ」の「アルケミスト」に影響を受け、自分ができうる限り実行しましたが、(とりあえず、会社をやめてみるなど・・・)
「不安」や「恐怖」が優ってしまって、自分らしく生きるどころか、
結局、人生において多大な損失がありました。
そう言うわけで、
「本を誤読していないか?」
「自分がその本(動画)ターゲット層に当てはまるのか?」
を確認しないといけなかったというのが、自分の反省点です・・・