奇跡の経済教室 -2-


以前、日本が世界中で一人負けという「奇跡の経済教室」という本の内容を記事にしたことがあります。
その原因は、主に政策がまずかったという内容でした。これをマクロの視点として、今回は、私個人のミクロの視点で事実をなるべく正確に記述してみたいと思います。


私が小学生の頃、「スーダラ節」という曲をテレビで何度か見る機会がありました。


歌詞はというと。


・ちょっと一杯のつもりで飲んだら、いつの間にか梯子酒をしてホームのベンチでごろ寝していた・・


・競馬でボーナスを全額つっこんでしまった・・


つまり、ダメ人間です。


しかし、私が小学生だった80年代、こういうサラリーマンが大半という印象を勝手に持っていました。
会社員とはそもそも、大学受験を最後に学ぶことをやめてしまい、大学は適当に流して、社会人になってからの1日の平均学習時間は7分と聞いたこともあります。
テレビドラマでは、スチュワーデス物語など、ドジで間抜けな娘がのうのうと活躍しています。


小学生時代、私は、日本が世界第二位という経済大国であることが不思議で仕方がありませんでした・・・


私は、社会人になり、IT企業で働いていました。


2000年代初期は、優秀な技術者が会社に守護神のように構えていて、この人のおかげでなんと回っているというような案件を目の当たりにしました。


しかし、2005年頃には、だいたいどこの職場でも、利益優先で、過去の功績者たちをないがしろにして、プログラムを中国へ丸投げするようになりました。
私が、慕っていた日本の職人気質の技術者の方は、気がついたら会社を辞めていました。


当時、ある大手企業の課長と雑談をしていたら、
「俺の理想は、下請けに丸投げして、肩肘ついて、ネットサーフィンしながら下請けに
『まだできんの〜!?』って催促すること」


と言い放ち、さらに、高層ビルの上位階層の職場で働きたいとして、当時はやっていた商業ビルへ移転の働きかけまでして、実現させました。
企業の中で、こういったメンタリティの人が主権を取っていたという事実を目撃したのです。


話が少し戻りますが、中国に仕事を丸投げする際に、時間をかけて作ったプログラムを、そのまま、開放して、続きを作らせていました。


私は、日本の職人が命を削って作ったプログラムをやすやすと中国に垂れ流すことが不思議でした。何ヶ月・何年もかけて作ったシステムをコピーしてカスタマイズすると、安価で莫大な利益を産むことができるからです。


しかも、中国で日本とやりとりをしている中国人たちは、北京大学卒業などの超エリートです。


かつての日本の技術者が命を削って作ったプログラムなどあっというまに、現地で有効活用されているのだろうと私は、勝手な憶測で思っていました。


日本は60年代、70年代、80年代に、一部の超天才や職人気質の技術者の方のおかげで、その人たちが利益を独占しなかったから、日本の隅々まで潤って、教育水準があがり、さらにその貯金で、2010年ごろまでは、なんとか体裁を保てていたのではないかと思うのです。


今や、中国や台湾が安い労働力として、日本人を雇う時代に突入しようとしているようです。


ちなみに、こんな話があります

戦時中から、日本は一部の超絶優秀な個人のおかげで、勢いがついて、
考えの足りない権力者が国力を弱らせるというのを繰り返しているというような話です。


今になって、ようやく、岸田政権は、技術が流出しないような政策を打ち出しているそうです。


憶測ですが、これからも土地柄、日本には定期的に天才が生まれると思います。天才が潰されることなく生かされて、日本が最強国家に再構築されること願います。
(※なんとなく、最近日本は特別な土地のような気がしているのですが、気のせいかもしれないので、もしもう少し良い情報を得て記事になりそうなら記事にしたいと思います)

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